Temporada 1 · Rizomas en Combustión · JVV-T1-12
ハイパースティションの右派——組まれてゆく神話
I 法になるミームの呪い
1994年、CCRU〔Cybernetic Culture Research Unit〕の理論家たちが、ある語を鋳た。 ハイパースティションである。
「広まることで現実を変えてしまう虚構」。
三十年ののち、 ハイパースティションの右派 が 4chan の板を、X を、Telegram を、そして選挙の運動の廊下を占めている。
その前提はこうである。 神話と、投げやりな書きこみと、巨大な資料を混ぜた、広まる語りを作れ。世界がその筋書きを裏づけて回りだすまで。
それは真理を追わない。それが符号にするのは 効きである。
II ハイパースティションを鍛える手引き
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01
最小の語り、最大の衝撃
→ 「奴らはお前の子どもを狙っている。」 原語で七語。そして限りない心の枠。 -
02
綻びと戯れの意匠
→ 蛙のペペ、ウォジャック、NPC——説教に見えぬまま教義を植える戯画。 -
03
宣伝を遊戯にすること
→ 極まった版を広めることに、徴の褒賞〔徳、好み、「基づいている」〕を与え、微細な手の者の網を作る。 -
04
算法との歩調あわせ
→ ミームは台の尺に合わせて研がれる。引きとめる長さ、情の調子、報せの尖りとの拍あわせ。 -
05
政治への還り
→ 政治家がそのミームを繰り返すとき、虚構は制度になる。テレビの断片が、もとの陰謀を正しいものにする。
円環は閉じる。すなわち、 言い伝え → ミーム → 流行 → 公けの政策。
III 象りとなった事例
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ケキスタン & MAGA の宇宙
電光の緑をまとった戯れの共和国が、/pol/ から 2016年の集会へ跳び、やがて公けのシャツに刷られて終わる。 -
「大いなる置き換え」2.0
フランス生まれの説が 30 s の TikTok の形に変わり、中欧の、移民に抗する立法を後押しする。 -
「伝統の妻」
Instagram の懐古の意匠が、技術に親しい女の服従の理想郷として調べ直される。フェミニズムに抗する言説が、暮らしの様式を装う。
IV 伝染の算法
周縁の種 ─▶ 広まるミーム ─▶ 報道の反響 ─▶ 政治の正しさ ▲ │ └─────────────── 物販による後追いの搾取 ───────────┘
儲かることが要である。主題のある NFT、特等の語り、上乗せの投げ銭——神話はみずからを養う。
V 加速との軋み
- ランドの核 は、ハイパースティションを Meltdownの潤滑として見る。分かたせるいずれの神話も、民主の崩れを速める。
- NRx はそれを戦術として使う。選良の 離脱 を正当化する物語を蒔くのである〔「大衆は NPC である。系から出よ」〕。
- 加速する左派 は、逆のハイパースティション〔生態と未来のミーム〕を試みるが、その道徳の調子には、算法を養う「投げやりな書きこみ」の不遜がしばしば欠けている。
VI 免疫による守り
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公けの付帯の資料
ミームの系譜〔出どころの IP、最初の財布〕に札を付け、その工作を露わにする。 -
虚構に抗する虚構
解き放つような、戯れのある 言い伝え を設計し、事実の検めの場だけでなく、欲望の闘技場で競わせる。 -
解体の経済
象りを版を変えて作り直し〔反ファシストのペペ、フェミニストの NPC〕、それを金に換える。ミームの右派から、金の酸素を取りあげる。 -
遅い媒体の袋
遅れの区を作る——便りの綴じ、手入れされた集い。速さそのものが、広まる火を養う反射の反応を阻む場所。
VII 結語——嵐を組むか、避難所を組むか
政治の超文書は、現実の描画の機関になった。画素ごとに、時の連なりごとに。
ハイパースティションの右派が示すのは、 神話は権力の機器であるということである。それは動く絵に翻訳され、ついには政令を命じる。
問いは「冷たい資料」で戦うかどうかではない。問いは、 いかなる別の虚構を 書くのか、網の層にいかなる新しい欲望を注ぐのか、である。
なぜなら、2025年、治めるのはこの流れを握る者だからである。
考え → ミーム → 市 → 元老院。
算法が避けられぬのなら、 それを穿とう——組まれた虚構が、我らを我らのポリスの脇役に変えてしまう前に。