Temporada 1 · Rizomas en Combustión · JVV-T1-14
冥府の存在論——資料の採掘 対 リチウムの採掘
I 土の下と雲の下の、双子の淵
この 「採掘」 という語は、二つの国に棲んでいる。
- 冥府のもの——地殻を穿ち、岩を爆ぜさせ、塩水を汲み上げ、リチウムを、コバルトを、ニッケルを取りだす。
- 電子のもの——資料の基を穿ち、押しの痕を浚い、生涯を挽いて人工知能を養い、消費の先物で投機する。
いずれの作業も、存在論を分かちあっている。すなわち、 隠れた資源を取りだし、精め、金に換え、そのあとに窪みを——物のそれであれ、情のそれであれ——残すのである。
II 手に触れる鉱山の生理
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塩のリチウム〔アルティプラーノ〕
- 一キロにつき 8,000 リットルの水。蒸発は、毒の殻と、渇いたアルパカを残す。
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コバルト〔カタンガ〕
- 手掘りの竪坑、槌を持つ子ら。肺に痕を残す金属の粉。
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HPAL のニッケル〔インドネシア〕
- 270 °C の高圧釜、硫酸。赤い泥が海へ吐き出される。
電力の移りかわりの「緑の心臓」は、 灰色の臓腑の上で脈打っている。
III 資料の鉱山の解剖
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大がかりな掻き集め
- 自動の巡回が横顔を嗅ぎ、集いを揺すり、自撮りを納める。監視の原料である。
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予測の模型
- 算法がその果肉を統計の宝石に磨く。買う傾き、思想の偏り、信用の脆さ。
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情の埋め立て地
- 報せと、陰謀と、幻の広告に疲れ果てた使い手たち——「注意の残りかす」の山。
リチウムは君の携帯を充たす。資料は、何を見、何を買い、誰に入れるかを決める算法を充たす。
IV 交わる軸
| 二つの向き | 寄りあうところ | 衝撃 |
|---|---|---|
| 電力 | 資料の中心は百万ワットを求める。リチウムの電池は、再び生まれる電力の尖りを蓄え、棚を冷やす。 | バイトとイオンが、同じ電力の網を争う。 |
| 労働 | 高地の陽の下の坑夫 ←→ 押し工場の付箋づけの者。 | いずれも見えず、いずれも払いが足りぬ。 |
| 植民の性 | 世の北が設計し、世の南が物と手を差しだす。 | 資料の植民は「認知の南」を足す。方言と、身ぶりが奪われる。 |
| 残りかす | 毒の塩水 対 毒のミームの塵捨て場。 | 水の汚れ/記号の汚れ。 |
V 統べる火花を探す
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二重の保管の鎖
- 分散した台帳が、リチウムの一トン と 資料の一ギガバイトに札を付ける。出どころ、労働の権利、水と電力の跡。
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採掘の配当
- いずれの電の車も、塩原の共同体 と その運転の道すじが自動の操舵を鍛えた使い手に、使用料を払わねばならない。
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めぐる再生
- 老いた電池から取り戻すリチウム。偏りを葬り、私事を取り戻すために「堆肥にされる」資料の束。
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鉱をまたぐ組合
- 岩の労働者と、資料に札を付ける労働者の連なり。まっとうな賃金、環境の検め、物としても電子としても繋がりを断つ権利。
VI 冥府の脈の逆理
- 吸血する効率 ——より密な電池は、新たに掘るリチウムの求めを跳ねあげる。人工知能の模型を縮めれば、より多くの GPU を喰らう。
- 認知の、緑の化粧 ——手あぶりの算譜は「炭素は中立」の札を貼りながら、繊細な資料を政治の仲買人に競り売る。
- 北の側からの反乱 ——ガリウムとゲルマニウムに対する中国の輸出の制限が、供給の鎖を張りつめさせる。西はチップと、緑の微細な感知器の払底を恐れる。
VII 結語——惑星を〔そして心を〕空にせずに掘る
「いずれの巻き送りも穿孔機を沈める。電池のいずれの火花も、塩水を血として流す。」
冥府の存在論は、鏡を明かす。 地を掘ること と 心を掘ること は、同じ熱力学の論理に従う。すなわち、手もとの乱雑さを下げ、世の乱雑さを上げるのである。
ジェイムズが提するのは、ただ後ろへ退くことではなく、制動と噛みあわせである。すなわち、 掘るを減らし、めぐらせを増やし、つねに報い、すべてを検めることである。
まことの移りかわりは、おそらく、携帯があとどれだけ充ちているかだけでなく、 高地の水をどれだけ、人の時をどれだけ含んでいるかを示すときに訪れるだろう。