Temporada 1 · Rizomas en Combustión · JVV-T1-05
異種フェミニズム——加速の側から性を綻ばせる
I 始動——電脳の乱暴から、薔薇色の電光の宣言へ
2015年、六人の書き手が偽名の陰に隠れ、 ラボリア・クボニクス として 『異種フェミニズム宣言』を世に出した。
その標語—— 「自然が不正であるなら、それを変えよ」——は、フーコー以後の講堂に投げこまれた擲弾のように響いた。「女神の帰還」も「手仕事による力づけ」も待たない。その企ては、巨大な台が我らの注意を穿つのと同じ猛々しさで、生物学を 穿つ ことであった。
異種 = 見知らぬもの、外から来たもの。
フェミニズム = 性の階を廃する企て。
あわせて一つの向きをなす。すなわち、 技術の力を加速させること を求め、肉に、DNA に、慣いに刷りこまれた家父長の論理をねじ曲げるのである。
II 異種フェミニズムの三つの機関
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徹底した技術の唯物論
身体は触れてはならぬ神殿ではない。それは 開かれた機器である。電晶体が縮みうるのなら、なぜ子宮は変わらぬままでよいのか。 -
性の廃絶
自己を言い表す幅を広げるだけでは足りない。究極の狙いは、その範疇そのものを 脱領土化すること である。移りゆきは絶えざる綻びになる。すなわち、版の限りない算譜としての自己。 -
電脳の連帯
P2P の台、自由な許諾、フェミニストの 網の目の網 ——電子の兵站を、世話の網に、安全な堕胎に、配られるホルモンに仕えさせる。
III 加速と性——相容れるのか、内へ崩れるのか
その 右の加速主義 は、ダーウィンの淘汰が、きわめて理知的なシス男性の選良に報いると見なす。異種フェミニズムはこう答える。
もっと加速せよ。ただし、その「ダーウィン主義」が溶けてしまう生の現実へ向けて。
その 左の加速主義にとって、この大義は軌を一にする。家の仕事を自動にし、産む時を解き放ち、世話の基盤を人工知能を介して分かち直すこと。
いずれの陣営も、踏みこんだ踏み板を分かちあっている。分かれるのは 誰が運転するのか と、 誰が遺伝の地図を設計するのかにおいてである。
IV 綻びの情景
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子宮を刷ること
孕むことの生物学の独占を破る、人の作る母体。危うさ——医の巨大企業による、実る力の私有化。 -
開かれた出どころのホルモン療法
ホルモンを合成するための処方と、手づくりの小さな試験所。化学による力づけ 対 規制との戦。 -
均衡の算法
組織のなかで、その場で割り当てを整える人工知能。正しさの道具か、それとも柔らかな新しい強いか。 -
暗号で結ぶ、遠隔の医による堕胎の網
敵意ある州に堕胎の丸薬を届ける無人機。倫理の密輸としての技術。
V 生身における逆理
- 生物技術の高級化——きわめて技術に頼る性の移りゆきは、家の抵当より高くつきうる。
- 繊細な資料の露わ——君の自己の「綻び」が、素性を暴き、強請るための向きになる。
- ホルモンの植民——世の南のトランスの共同体がみずから育てた療法に、西の特許がかけられる。
- 歓喜 対 燃え尽き——「すべてを変えよ」という約束は、限りない自己の改善への、絶えざる圧に堕する。
VI 異種フェミニズムの手つづきの手引き
- 開かれた出どころか、さもなくば無か ——公けにされる医と生の手つづきのいずれもが、保管庫と、自由な許諾と、共同体による検めを備えるべし。
- 世話の基盤 ——自動にするのはよい。だが、その配当を分かち直せ。24/7 の託児所へ、動く診療所へ、ホルモンの保険へ。
- 情の暗号 ——境を越える支えの網のために、暗号の便りと、入れ替わる素性を。
- 濾過の政治 ——人工知能の作り比べに入りこみ、災いののちではなく、最初の一行から性の偏りを減らす模型へと、研ぎを傾けさせよ。
VII 結語——綻ばせるか、石になるか
性は、種の初期算譜における虫である。それを書き直すいずれの一行も、悦びと危うさの別の宇宙を開く。
異種フェミニズムは加速主義の火を恐れない。新しい解剖を溶接するのに、それを使う。自然を崇める神殿に許しを請わない。みずからの祭壇を、身体になじむ樹脂で刷る。
その危うさ——おのれのうちに、批判するその技術愛の選良主義を写してしまうこと。その約束—— 速さを解放に変えること。優生学にではなく。
数え落としはすでに走っている。安い CRISPR、莢に入った実り、あつらえのホルモンに情を寄せる人工知能。 いまこそ綻ばせよ ——古い階が、その防火の壁を更新してしまう前に。